ストレッチトレーナーでもある自分が、ストレッチをあまりオススメしない理由

こんにちは。木俣亮です。

業界No.1の大手ストレッチ専門店のトレーナーとして4年間みっちり働いていた自分が今思っていること。

それは「ストレッチは良いものだけど、それはトレーナーが適切なストレッチ+ヒアリング・検査・評価をしっかりしてくれる場合のみ」です。

適切なストレッチとは、ただ硬い部分を伸ばすのではなく、「機能している筋肉・機能していない筋肉」を判断して、体がバランスよく動くように考えてストレッチをするということ。

ヒアリング・検査・評価とは体の状態や、可動域、姿勢などのチェックをすること。セッションに入る前に行うものです。これを入念にやることでアプローチをすべき部位の目安になるので大事です。むしろ8割はこの時間に使っても良いと思っています。

何故ストレッチをあまりオススメしないのか?それは、ストレッチはむやみに伸ばすと体を壊す恐れがあるからです。短期的に見たらストレッチは体が伸びて体が軽くなります。しかし人間の体は構造的にある程度の可動域が決まっています。それを超えてまで長期的にストレッチをするとどうなるのか?伸ばさなくてもよい靭帯や関節包までを伸ばすことになり、体が不安定になります。体が不安定になると、そこを支えるために他の部位が硬くなります。例えば、腰が痛いからと言って腰回りをストレッチすれば、さらに腰は不安定になりやすいです。終わった後はすっきりしていますが、最終的には腰は不安定のままなのでまた凝ってきます。ストレッチをしているのにぎっくり腰とかになる人は、おそらく腰部がとても不安定になっています。

商業的になったストレッチ専門店などでは、トレーナーにそのような基礎的な事実も教えずにストレッチをさせています。そしてトレーナーも向上心のあるトレーナー、そうでないトレーナーに分かれます。バランスを取るために硬くなっている筋肉を、硬いからといってガンガン伸ばすトレーナーを見ていると残念に思います。ただ気持ち良さを求めているお客様はそれでいいかもしれないけど、体を改善させようと頑張って通っているお客様がとても可哀想に思います。

昔のストレッチはそれでもよかったかもしれないですが、どんどん情報はアップデートされていきます。そして情報の流れはどんどん加速しています。それに対して流行を追い求めるのではなく本質的な部分を固めておく必要性があります。僕がストレッチをオススメしない理由は基本的な機能解剖学をベースにお話しています。特に健康産業については、鵜呑みにせずに、自分で調べて、考えて、判断する必要性があります。昔の常識は今の非常識になっていることもあります。

しかし自分ではなかなか専門知識もないし、プロにお任せしたいという気持ちもわかります。そこでオススメできるトレーナーの選び方なんですが、ヒアリング・検査・評価をしっかりしてくれる人がオススメです。そもそも、ストレッチとは硬くなった筋肉を伸ばすのですが、何故硬くなったかを考えることが重要です。ほとんどの場合、どこかの筋肉がうまく働いてなくて、バランスを取るために他の部位が固まっている場合が多いです。

じゃあ働いてない部位をチェックするにはどうしたら良いの?

そこで大事なのがヒアリング・検査・評価です。生活のスタイルを聞いたり、細かく可動域をチェックしたり、筋テストをします。ストレッチ店やリラクゼーションや普通のジムなどではそんな細かいことをしてくれません。もしそのようにヒアリングや筋テスト、可動域をしっかりしてくれるトレーナーがいたら、その方はおそらく良いトレーナーだと思います。もし担当したトレーナーやセラピストが評価などを一切しなかった場合は、ものすごい天才か、あまり真面目ではない人でしょう。

是非、参考にしてみてください。

まとめ

ここまで言っておいてなんですが、ストレッチは好きです。(自分でも気持ちいいゆるいストレッチを行なっています)。ですが、あまりにも世間一般的にストレッチ=ガンガン伸ばしてすっきりさせようみたいな風潮なので、プロとして今自分が思っていることを伝えさせていただきました。

 

one-to-one代表 木俣亮

足首が硬い理由

こんにちは、木俣です。今日のテーマは足首です。

おそらく多くの人が足首が硬いなぁと感じたことがあるとと思います。

IMG_4071.jpg

踵をつけてしゃがめなかったり、スクワットすると安定しなかったりすると足首の硬さをどうにかしたいと思いますよね?

足首の硬さというと、基本的には背屈(つま先をあげる動き)が出ない人が多いです。一般的に背屈制限は、下腿三頭筋(ふくらはぎ、ヒラメ筋)の硬さが原因とみます。

しかし筋膜的な見方をすると原因は大きく2つあります。一つは先ほどと同じ、下腿三頭筋。もう一つは下腿骨間膜です。

IMG_4072.jpg

先に簡単な解剖学を説明しておくと、膝から足首までの骨というのは、脛骨と腓骨の2本で構成されています。そしてその2本の骨(内くるぶし、外くるぶし)の間に距骨という足首の骨があります。下腿骨間膜とは、この脛骨と腓骨をつなぎとめるような形で存在する組織です。

では、何故この骨間膜が大事かという説明をします。

IMG_4071 2.jpg

足首を曲げる時にはこの脛骨と腓骨の間が少し開いてくれるおかげで、距骨がスムーズに2本の間に入り込んでくれるのです。

しかし下腿骨間膜が固まってしまうと、脛骨と腓骨の動きがなくなって距骨がスムーズに入り込めなくて、足首は詰まったような感覚がしてしまうのです。

そして、下腿骨間膜には小さな穴が2つあり、その間を血管が通っています。つまり骨間膜が硬くなると、周辺の血流が悪くなります。なので足首の動きだけでなく、足先の冷え、むくみ、にも繋がります。

じゃあどうしたらいいのか?

それには骨間膜そのものを緩めるのも大事ですが、骨間膜の近くには色々な筋肉が付着しています。

骨間膜の近くには後脛骨筋、前脛骨筋、長趾伸筋・屈筋、長母趾伸筋・屈筋などなど、

実際に付着してなくても近くの筋膜を介して動きに影響を与えていることもあります。

なのでこれらの筋肉の位置などを調べて、自分でほぐしてあげるなどすると良いです。

しかし、関係する筋肉を見ると、足の指の動きに関係がある筋肉も多いです。ってことは足の指が動くようになったら、骨間膜も動くようになるかもしれませんね。

参考になれば幸いです。

それでは。

筋膜リリースone-to-one代表 木俣亮

 

*画像は筋膜リリーステクニックvol1から引用

足底筋膜が硬いと悪い姿勢になりやすい

こんにちは

今回は足底筋膜について書こうと思います。足底筋膜はその名の通り、足の裏にあります。足裏といえば足つぼも根強い人気がありますよね。気持ちいいし、スッキリしますよね。足裏は唯一、体が地面と接していて、立ってる時も歩いてる時も常に姿勢に関わっているんです。

ちなみに1日の平均歩数は、男性約7000歩、女性約6000歩と言われています。毎日、約7000回の衝撃が足裏を通って足首、膝、股関節、骨盤、腰、首、頭と伝わっています。塵も積もれば山になります。固まった足裏の状態で7000回も衝撃がくれば、どこかに負担がかかってきます。

IMG_4064.JPG

さらに足裏には大きく3つのアーチがあります。踵から母趾球、踵から小趾球、母子球と小趾球を結ぶアーチがあります。アーチは高すぎてもよくないですが、フラット過ぎてもよくないです。適度にあるのが理想です。

足底の筋膜が硬くなっていくと、このアーチやアーチの剛性(強さ)に影響を与えます。アーチは衝撃を吸収したり、バランスを取りやすくしたりと、影で頑張っています。なので、そのアーチがないと、バランスが取りづらいんです。するとバランスを取るために他の部位を固めてしますので、どんどん体が硬くなっていっちゃいます。

IMG_4066.JPG

さらに付け加えると、足底筋膜は、ふくらはぎの筋膜に繋がっています。足底筋膜が硬くなると、ふくらはぎも同時に硬くなりやすいです。そしてその二つの筋膜の中間にある踵が弓のように常に前方に押し出されてしまいます。

IMG_4065.JPG

結果、踵の支えを感じづらくなり、バランスを取るために、前足部のみで立とうとします。足の裏全体で体を支えれないということは、それだけ他の部位が頑張っているということです。つまり足底筋膜が硬いと姿勢が崩れて疲れやすくなるということです。

どうですか?足底筋膜についてちょっとでも関心を持っていただいたら幸いです。

ちなみに簡単にできる足底筋膜のケアの方法ですがテニスボールの上に足裏を乗せて、ゴリゴリするのではなく、一箇所に1分くらい時間をかけてじんわり圧をかけて緩めてみてください。それを何箇所かやって、片足が終わったら、前屈をしてみたり、足を動かしてみたりして、違いを感じてください。固まっていた人は効果を感じると思いますよ。

 

筋膜リリース one-to-one代表 木俣

 

*画像はアナトミートレイン徒手運動療法のための筋筋膜経線から引用